2019年度柏の葉ジュニアビレッジ
活動概要
2019年度は、日本の主食である「米」をつくるところから始め、「米」「ぬか」を使った商品を作ることで、お米のおいしさや魅力を柏から広めることをテーマに、小学5、6年生の子ども達が1年間活動しました。
「米」の漢字の由来であるように「88の手間のかかる米作り」を実体験し、米作りをする農家さんの様々な工夫や苦労、願いを聞き、「米」の栄養、様々な使われ方を知り、2019年度は「米ぬかクッキー」を商品化しました。
活動期間中、各分野のプロの皆さんに、実学の先生として活動をサポートいただきました。
■活動場所:船戸会館、KOIL及び柏市内の田んぼ等
■活動期間:2019年6月2日~2020年3月22日まで 全20回
■商品概要:米ぬかクッキー「おぬす美」
■商品売上:53,690円
■活動内容
①子ども達が主体の会社組織の形成
②ごはんと和食文化の理解
③米作りと一次加工体験
④柏の「米粉」「ぬか」を使ったクッキーの商品開発(コンセプトづくり、味決め、パッケージデザイン)
⑤売上目標設定、目標達成に向けた役割分担とクッキー販売
⑥事業報告書類作成と報告会での事業報告プレゼンテーション
■講師・アドバイザー・監修
- 農業・生産講師:柏染谷農場
- 商品企画講師・レシピ監修:(一社)日本麹文化協会・ベジエフ
- マーケティングアドバイザー:(株)博報堂
- デザイン講師・監修:DRAFT
- 商品加工講師:樹杏
ギャラリー
田んぼ・生産
田植えからはじめた米作り。手刈りの稲刈りはおもしろいし、田んぼで泥だらけになったり、稲刈り後の田んぼで走って競争するのはめっちゃ楽しい。けれど、この規模全部を手植え、手刈りでするなんて、大変すぎる。米作りの大変さを実感しました。また、2019年は大きな台風が柏にも何度か上陸し、お世話になっている染谷さんの田畑が水浸しになり、せっかく育てた作物が全滅する現実に直面し、自然と向き合う仕事の大変さを痛感しました。そして、だからこそ、いろんな加工商品をつくるなど、どんなことが起きても対応できる工夫が必要なのだと学びました。
企画・経営会議
2019年、「船戸会館・KOIL」を活動の拠点として、様々な室内ワークを行いました。ジュニアビレッジ経営は正解がない問いだらけ。わからなければ立ち返る。何度も何度も考えました。「いろんなアイディアを出す。書き出してみる。グループにわけて整理する。アイディアをまとめる。」考えるプロセスを何度も何度も繰り返すことで、考えるくせをつけることができました。
特別講座&フィールドトリップ
マーケティング、デザイン、農業、商品企画…今年も沢山のプロの大人が子ども達に「ホンモノ」を教えてくれました。2019年は、食育に関する講座、米の精米体験、パティスリー樹杏さんの加工場でのクッキーづくり、デザイン講座、農産物直売所「かしわで」での販売体験を行いました。
商品販売
農産物直売所「かしわで」、柏の葉ららぽーとで、実際に商品販売をしました。販売でお客様から集めた声、反応で気づいたことが沢山ありました。
事業報告会・発表
他の地域のジュニアビレッジの仲間と情報共有する場として、WEBをつないでの事業報告会を実施しました。そのため、発表資料はPCを活用した資料づくり、時間内でのリレー形式での発表が必須。持ち時間でみんなに伝わる発表を考えました。