REPORT
活動レポート

横浜ジュニアビレッジ|みみずは世界を救う!土壌改良プロジェクト始動

土づくり

うまくいかなかった経験が、子どもたちの探究心に火をつけた

現在、横浜ジュニアビレッジでは、たまねぎの収穫が最盛期を迎えています。

収穫したたまねぎは、子どもたちが一部持ち帰るだけでなく、

ドレッシングの原材料として活用し、さらに活動拠点として日頃お世話になっている

「木風心風堂」のカフェメニュー(カレー)にも納品しています。

自分たちで育てた野菜が、商品や地域の食として循環していく。

これもジュニアビレッジの大切な学びのひとつです。

思い通りにいかない自然とむきあう

しかし、今年のたまねぎは順調とは言えませんでした。

昨年は100kg以上収穫できたのに対し、今年は小ぶりのものが多く、収穫量も減少。

8cm以上の大きなたまねぎも思ったより少なく、品質にも課題が見られました。

収穫をしながら、子どもたちとこんな言葉が出てきました。「自然って、本当に思い通りにならないね」

”なぜ?”からはじまる探究

では、なぜうまくいかなかったのか。

子どもたちと一緒に調べ、考え始めました。

浮かび上がってきたひとつの要因が「べと病」。

湿度が高い環境で発生しやすく、無農薬栽培では特に影響を受けやすい病気です。

実際に、葉が黄色くなり成長が止まってしまった株も見られました。

さらに掘り下げていくと、ある事実に気づきます。

・うまく育たなかった場所は、昨年もキュウリやカボチャが育たなかった畝

・その前は作付けされていなかった場所で、土が硬い状態だった

・堆肥を入れて耕したものの、土壌環境としてはまだ未熟だった

つまり、「土の状態」「作付けの履歴」「環境」がすべてつながっていた可能性が見えてきました。

子どもたちが見つけたヒント

そんな中、子どもたちがある発見をします。

畑の一角、さつまいものツルや草を積み上げていた場所。

そこを掘ってみると——黒くて、ふかふかの土。

そして、その中には大量のみみず。

「この土、あたたかい!」「全然ちがう!」

実際に手に取り、団子状にして揺らすと、すぐに崩れる。

空気を含んだ団粒構造の良い土の状態でした。

これまでの活動で学んできた知識と、目の前の体験がつながった瞬間でした。

みみずは未来を救う!プロジェクト始動

ここから、子どもたちの探究が一気に加速します。

・黒い土=微生物が豊か

・草や残渣を混ぜると分解が進む

・みみずが増えることで土が良くなる

「これを畑で再現できないか?」

たまねぎ収穫後、黒いビニールマルチをはがし、

草やたまねぎの葉を混ぜ込みながら、みみずの力も借りて、改良土壌ゾーンづくりをスタートしました。

こうして、子どもたち自身が名付けた「みみずは未来を救うプロジェクト」が動き始めました。

農業だからこそ生まれる学び

今回の経験を通して、子どもたちが体感したことがあります。

それは、同じことをしても、毎年同じ結果にはならないということ。

自然相手の農業では、正解がありません。

プロの農家でさえ、毎年試行錯誤を繰り返しています。

だからこそ、

・なぜうまくいかなかったのかを考える

・次にどうするかを自分で決める

・試してみる

このプロセスそのものが、学びになります。

今年のたまねぎは、決して「成功」とは言えない結果でした。

しかし、その経験があったからこそ、

・土に興味を持ち

・微生物の存在に気づき

・みみずの役割を発見し

・次の挑戦に向けた仮説を立てる

子どもたちの探究心に火がつきました。

「みみずは未来を救う」プロジェクトはスタートしたばかり。

今年の課題は、来年への挑戦へ。

子どもたちとともに、さらに良い土づくりに取り組んでいきます。

🎙 このエピソードはvoicyで音声でも配信しています。音声で聞きたい方はこちらから!

#121 みみずは未来を救う!?子どもと挑む土壌改良大作戦

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